iphone6、6sのバッテリーの持ちが悪い原因

iPhoneは購入後も、常に進化し続けます。その要を担っているのが、OSのアップデートです。
便利な機能が追加されたり、動きが安定したりと、アップデートすることは、基本的にユーザーにとってはメリットとなります。
ただ、アップデートには落とし穴もあります。その中のひとつに”バッテリーの消費が早くなる”というものがあります。
この事例は、特にiPhone6で数多く報告されています。とある検証サイトでは、消費量が1.5倍ほど増える、という結果もでています。
実際に、iOS11が配信されてから、当店にもバッテリー交換の依頼が数多くよせられています。
ただ、この場合、バッテリーに原因はありませんから、新品に交換しても、電池の減り方に改善は見られません。
ですので、バッテリーの消費が激しくなったら、まずは以下の方法で、バッテリーの劣化状態を確認してみましょう。

バッテリーの劣化状態の確認手順はこちら

① 設定画面を開きます。
② バッテリーの項目を選択します。
③ バッテリーの状態（ベータ）を選択します。

※この項目が表示されない場合は、iOSが更新されていません。

つまり、電池減りがはやくなったのは、アップデートが原因ではなく、バッテリーの劣化が原因だと考えられます。
④最大容量をチェックします。
この数字が89%以下の場合は、バッテリーの劣化により、電池の減りが早くなった可能性があります。

この方法で確認して、バッテリーに劣化が見られなかったら、iOSのアップデートが電池消費の原因かもしれません。
では、アップデートが原因だった場合には、どうすれば元通りになるのでしょうか？
実はこの答え、、、残念ながら、現状では元通りにするのは難しく、基本的には”ない”のです。
ですが、改善策はあります。
今までの使い方や設定を見直し、電池の使用量を減らしてやればいいのです。

バッテリーの使用量を減らす方法はこちら

以下にその方法をご紹介します。

①【使ってないアプリの電力消費をカットする】

［設定］→［一般］→［Appのバックグラウンド更新］で、使用頻度の低いアプリの自動更新をOFFにする。


こうすることで、使っていないアプリが、勝手なデータ更新をしなくなり、結果として、電力消費が減ります。

②【位置情報サービスの常時利用を制限する】

［設定］→［プライバシー］→［位置情報サービス］で、”常に許可”を、”使用中のみ”に切り替えることで、無駄な電力消費が減ります。

③【自動ロックを調整して、画面の切り忘れをなくす】

［設定］→［画面表示と明るさ］で、”自動ロック”までの時間を短くする。画面の点灯中は多くの電力を消費します。

小まめに画面が消えるように設定すれば、それだけバッテリーは長持ちします。

④【勝手に画面がつかないようにする】

［設定］→［画面表示と明るさ］で、”手前に傾けてスリープ解除”をOFFにする。

動きを感知して画面がつく機能を無効化することで、無駄な電力消費が減ります。

⑤【画面の明かるさを調整して、消費電力を抑える】

［設定］→［画面表示と明るさ］で、”明るさ”を落とす。

少し変えるぐらいでは意味がないので、見えるギリギリまで落としてみましょう。50%以下から、効果が実感できます。

⑥【Siriを休ませることで、Siriの電力消費を減らす】

［設定］→［Siriと検索］で、”Hey Siri”を聞き取るという項目をOFFにして、Siriが待機しないようにする。

こうすることで、音声に反応できるように、常に起動していたSiriが、電力を消費しなくなります。

これらの方法は、低電力モードを使用することで、まとめて実行することも可能です。
これでも、バッテリー消費が激し過ぎて、どうしようもなくなったら、
最終手段として、機内モードにするという手もあります。
ただこれは、通信が全く行われなくなるので、注意が必要です。

消費電力問題は、各地で発生報告がなされているので、もしかすると、近々アップルが対応してくれるかもしれません。
電力消費が激しくなったからといって、アップデートをひかえたりせず、この先も小まめにアップデートを行うことをお勧めします。