フリマ大手のスマホ決済サービスの実力は?メルペイのメリットとデメリット
2020-7-11
世の中では現在、複数のスマホ決済サービスが乱立しています。それぞれにアピールポイントや特徴などは違いますが、比較的その中でも最新のサービスとして市場で競争しているのが「メルペイ」です。
フリマサービス「メルカリ」の関連サービスである「メルペイ」は、メルカリを頻繁に利用している方におすすめのサービスと言えます。しかし銀行口座などからも残高をチャージして使えるので、それ以外の方も利用できる上、お得な特典も利用可能です。
今回はメルペイの利用を検討している方へ向けて、メルペイのメリットやデメリットなどを詳しく解説していきます。
目次
メルペイとは
メルペイとは「株式会社メルカリ」のグループ会社、「株式会社メルペイ」が運営するQRコード決済サービスです。2019年2月から、サービスを開始しています。
メルカリで儲けたお金を、より自由に使えるようにするサービスとして誕生しました。
従来メルカリの売上金は、メルカリの中で使うか口座に振り込んで現金化することでしか使えませんでした。そこに新しく、「メルペイ内でチャージして使う」という選択肢が増えています。
これによりメルカリ以外での利用可能範囲が一気に広がり、また口座振り込みに比べて現金化が楽になりました。
「PayPay」など他競合と比較して新興のサービスですが、順調に利用者数を伸ばしています。利用者数は現在、600万人ほどです。
メルペイのメリット
メルペイには、次のメリットがあります。
- 全国のお店やネットショップで利用可能
- QRコード決済(バーコード決済)だけでなく、iD決済も利用可能
- 後払い(メルペイスマート払い)でも料金を支払える
- クーポンやキャンペーンなどを活用可能
- マイナポイントと連携させると、追加で5%のポイントがプレゼントされる
- 今後ドコモサービスとの連携で、さらに使いやすくなる予定
全国のお店やネットショップで利用可能
メルペイは加盟店をどんどん増やしており、一昔前は利用できなかった店舗でも利用可能になっています。
- セブンイレブン
- ローソン
- ファミリーマート
- ミニストップ
- イオン
- エディオン
- すき家
など、ジャンルを問わずいろいろな店舗で利用可能です。
さらに
- DMM.com
- ひかりTVショッピング
- Watashi+by shiseido
など、各ネットショッピングサービスでも利用できるのも便利なところです。
メルペイを利用すれば、いろいろな場面で現金を使わずに決済が終わります。これは新型コロナウイルスで現金決済のリスクが懸念される今、大きな強みとなっています。
QRコード決済(バーコード決済)だけでなく、iD決済も利用可能
メルペイの特徴の一つとして、非接触型決済も利用できるという点があります。これはスマホ内蔵のICチップを利用して、お店のリーダーにICチップを近づけて自動で決済を済ませる方法です。バーコードやQRコードをお店で提示したりする場合に比べて、よりスピーディーに決済可能です。
メルペイでは、QRコード、バーコードの他に、「iD」を使った決済ができます。iDは「NTTドコモ」の提供する電子マネーサービスで、全国約90万店舗で利用可能です。
そのため「QRコード決済には対応していないが、iD決済なら使える」という店舗でも、気軽にメルペイを利用できます。
後払い(メルペイスマート払い)でも料金を支払える
メルペイには、「メルペイスマート払い」という後払いも用意されています。
これは事前に本人確認(銀行口座登録など)を済ませておくことで利用できる支払い方法で、18歳以上の方が利用できます。毎月末日までにメルペイ上で支払った合計金額を、翌月までに支払うクレジットカードライクな支払い方式です。
メルペイスマート払いを使えば、「残高が足りない」といった場合にもスマートに支払いが完了します。後払いに対応しているQRコード決済サービスは少なく、メルペイは珍しい部類に入ります。
使い過ぎを防ぐため、「利用上限金額」をあらかじめ設定しておきましょう。QRコード決済サービスは手元で現金を見れない分使い過ぎてしまう心配があるので、利用上限を多く設定し過ぎるのはNGです。
クーポンやキャンペーンなどを活用可能
メルペイでは、さまざまなクーポンが配布されています。
初回登録を行うだけで、11円や15円など格安で商品を購入できるクーポンがもらえます。またその他にもさまざまなクーポンが不定期で配布されるので、こまめにチェックしたいところです。
また
- 招待コードを入力すると、コードを配布した方にも使った方にも500円分のポイントがプレゼントされる
- 実店舗で初めてメルペイを使うと、1,000円分のポイントがプレゼントされる(現在終了)
- はじめてスマート払いを利用すると、1,500円分のポイントがプレゼントされる(現在終了)
といったように、キャンペーンも充実しています。
メルペイを利用する場合は、クーポンやキャンペーンを使ってお得にお買い物してみてください。
マイナポイントと連携させると、追加で5%のポイントがプレゼントされる
2020年7月1日からは、マイナンバー普及と消費活性化を兼ねた「マイナポイント事業」が開始されました。キャッシュレス決済のチャージやお買い物に応じて25%のポイントが還元されるこの施策に、メルペイも参加しています。
マイナポイントを貯めるキャッシュレス決済としてメルペイを選択して設定を行うと、チャージや支払い1回ごとに25%分のマイナポイント、期間中合計で5,000ポイントまでマイナポイントが還元されます。さらにメルペイ独自の施策として、追加で5%分のポイント、合計で1,000円分のポイントが別途還元されるのでお得です。
マイナンバーカードを持っていない場合は発行する必要がありますが、スマホなどで簡単に申請が可能です。ぜひこの機会にメルペイとマイナンバーカードを紐づけて、お得にお買い物しましょう。
今後ドコモサービスとの連携で、さらに使いやすくなる予定
メルカリグループとNTTドコモは、2020年2月に業務提携を行っています。その一環として2020年6月下旬には、
- メルカリ内でのお買い物でdポイントが貯まる
- dポイントを、メルカリ内で使える
といった連携が開始され、dポイントが多く貯まるキャンペーンなども開始されています。
また今後も、
- メルペイとd払いの加盟店を共通化する
- メルペイ残高とd払い残高を、シームレスに共有化できるようにする
などの施策を講じていく予定です。
今の内にメルペイを始めておけば、将来的にはより便利にメルペイを使えるようになるでしょう。
メルペイのデメリット
メルペイには、次のデメリットもあるので注意してください。
- クレジットカードを登録して、アプリ経由で決済に使えない
- クーポンを利用して決済を完了させるプロセスが、少し面倒
- メルカリの中に搭載されているので、起動に少しもたつくことがあり面倒を感じる可能性がある
クレジットカードを登録して、アプリ経由で決済に使えない
メルペイで料金を支払うには、
- メルペイ内でポイントを貯める
- 売上金やコンビニATM、銀行口座などからメルペイへ残高チャージを行う
のいずれかで支払えるように準備しておく必要があります。
QRコード決済の中には、「クレジットカードを登録しておいて、それをそのままアプリ経由で支払いに使える」というパターンも存在します。このパターンではチャージの手間が掛からず、スムーズに支払いを完了させられます。
しかしメルペイの場合、クレジットカードを紐づけての支払いができません。メルペイスマート払いを使えば残高がなくても支払いはできますが、使い過ぎに注意してください。
クーポンを利用して決済を完了させるプロセスが、少し面倒
これは「LINE Pay」や「ファミペイ」などのように、決済時にクーポンをあらかじめセットして自動で利用できるタイプを使ったことのある方には分かりやすいと思います。
メルペイのクーポンを実店舗で使う場合、
- クーポンをバーコードで表示してお店の人にスキャンしてもらう
- 別途バーコード決済やiDなどで決済を完了させる
といったステップを踏む必要があります。
クーポンを見せただけでは決済は完了しないのが、少しネックです。クーポンをあらかじめセットするタイプの場合、決済と同時にクーポン使用を済ませられるので楽です。
メルペイでクーポンを利用する場合は、「クーポン提示と決済が別」というのを覚えておきましょう。
メルカリの中に搭載されているので、起動に少しもたつくことがあり面倒を感じる可能性がある
メルペイは、独立したアプリが存在するわけではありません。メルカリアプリの中に、機能の一つとして組み込まれています。
メルペイを直接開こうと思っても、できません。まずメルカリアプリのホーム画面を立ち上げてから、アプリ下部にある「メルペイ」のタブを選択してメルペイの支払い画面へアクセスする必要があります。
メルカリアプリの起動時にはメルカリの出品リストが自動表示されますが、リアルタイムで都度更新されるので読み込みに時間が掛かります。結果的に「PayPay」など他競合サービスと比較して、決済画面を表示するまで少し手間が掛かるのがネックです。
通信環境の悪いところでメルカリアプリと他決済アプリの立ち上げスピードを比較すれば、理解しやすいかもしれません。レジの直前で立ち上げるのではなく、並んでいるときなど余裕のある内にメルカリアプリを起動させ、メルペイの画面をすぐ開けるようにしておきましょう。
まとめ
今回はメルペイのメリットやデメリットを、分かりやすく解説してきました。
メルペイはメルカリ利用者にもそうでない方にも、お得なサービスです。後払いを利用できたりと、独自の仕組みも用意されていて面白いです。
ただしメルカリの中からしか起動できないため、起動に若干もたつく可能性があります。支払いに使う場合は、余裕をもって立ち上げておいてください。メルペイスマート払いを使うときは、支払い過ぎに注意しましょう。
新型コロナウイルスの影響でQRコード決済サービス利用を検討している場合は、ぜひメルペイも選択肢に入れてみてください。
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