スマホがあれば十分楽しめる!ARとは何か、そしておすすめのARアプリもご紹介

2020-8-23

テクノロジーの進歩はすさまじく、「AI(人工知能)」といった一昔前は実用的でなかった技術が今ではビジネスでどんどん使われるようになっています。

そんな中、注目される技術の一つが「AR(Argumeted Reality)」です。AR自体は他ITと比べて新しい技術ではありませんが、確実に進歩を遂げています。そして開発プラットフォームが整っていることもあり、多数のARコンテンツが現在公開されている点にも注目です。

今回はARが気になっている方向けに、ARとは何か、そして楽しむ方法やおすすめのARアプリなどをご紹介していきます。

ARとは?VRとの違いも解説

ARとは、日本語で表すと「拡張現実」という意味になります。つまり、「現実を広げるための技術全般」を表します。

現実を拡張するには、コンピューターグラフィックスを使います。コンピューターで処理した映像を指定された場所に投影し合成することで、現実に情報を追加して楽しめるようになっているのです。

ARと同じように普及してきた技術に、「VR(仮想現実)」があります。初心者の場合この2つの違いがいまいち分からないかもしれませんが、何を基準にコンピューターグラフィックスを投影するかで理解すると分かりやすいでしょう。

ARの場合は、あくまで現実世界にコンピューターで情報を追加します。

たとえば、

  • 自宅に洪水の映像を合成して、避難訓練をする
  • ベンチにアニメキャラクターを出して、コミュニケーションが取れるようにする
  • 自分の顔を、立体表示されたゴーグルなどを付けて飾る

といった具合です。

対してVRの場合は、「現実そのものをコンピューターグラフィックスで置き換える」のを基本のコンセプトにしています。

たとえば、

  • 仮想世界にスーパーの店内を表示して、接客の訓練を行う
  • 会議室をバーチャル投影して、自分のアバターを使って他の人とコミュニケーションを取る
  • ファンタジー世界をVR投影して、自分の動きを反映させながらバトルを楽しむ

といった使い方が実際にされています。

技術としては、VRと比べてARのほうが昔から存在していました。ただし現在ではVRも急速に発達し、ARと同じように普及しつつあるのがポイントです。

ARを楽しむのに必要なもの

ARを楽しむ際、ARゴーグルを購入しようと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし現在はスマホ技術がかなり進んでおり、スマホ単体でも没入感の高いAR体験が楽しめます。

ARを楽しむには、

  • GPS
  • ジャイロセンサー(加速度センサー)

といった各センサーの付いたAndroidスマホやiPhoneが必要です。しかしいずれも現在のモデルでは基本全部搭載されており、極端に古いスマホを持っている場合を除いてARコンテンツをプレイできない方はまずいらっしゃらないでしょう。

ただしスペックの低すぎるモデルでは、高機能なARアプリは楽しめないかもしれません。まずは実際にこれからご紹介するアプリをインストールして、挙動がおかしくないか確認してみてください。

おすすめのARアプリ7選

ここからはおすすめのARアプリを、合計7つご紹介していきたいと思います。

エンタメ系

エンタメ系でおすすめのARアプリは、次の4つです。

  • ポケモンGO
  • ドラゴンクエストウォーク
  • SNOW
  • AR PLAYGROUND

ポケモンGO

ARを駆使したゲームの代表格と言えば、「ポケモンGO」です。

現実世界を歩き回ると、ポケモンが突如出現します。プレイヤーはポケモンとバトルしたり、捕まえたりとアニメやゲームのポケモントレーナーと同じようなことができます。

また

  • 巨大ボスとのバトル
  • 他プレイヤーとの対戦

など他にも魅力的な要素が多く、人気アプリとして今ではすっかり定着しました。

さらに、「AR+機能」が搭載されているのも、このゲームの特徴です。

  • ポケモンを上から見下ろす
  • いっしょに写真を撮る

など、さらにポケモンの世界に没入できる要素が追加されました。

また新型コロナウイルスに配慮して自宅でもポケモンを捕まえられるようになったりと、柔軟な対応も行っています。自宅でも楽しめるポケモンGOを、ぜひ一度プレイしてみてください。

ドラゴンクエストウォーク

国産のARゲームアプリとして注目株になっているのが、「ドラゴンクエストウォーク(ドラクエウォーク)」です。

ドラクエウォークは大人気RPG「ドラゴンクエスト」を舞台にしたARゲームアプリで、ポケモンGOと同じように現実世界にモンスターが出現する仕組みなっています。ターン制のドラクエらしいプレイングで、他のプレイヤーと協力しながらモンスターを討伐したり、仲間にしたりすることが可能です。

他にも

  • かいふくスポットに近づくと、HPといったステータスを回復できる
  • クエストに参加して、物語を進める

など面白い要素が複数用意されています。

ドラクエウォークもコロナ禍に対応して、自宅でモンスターとバトルできるようにしたりと対策を行いました。

SNOW

「LINE」を子会社に持つ「NAVER」のグループ、「Snow Corporation」が提供するカメラ加工アプリです。若い女性に、人気のある加工アプリとなっています。

  • AIの処理で顔の輪郭をきれいに見せる
  • ARでメイクを行う
  • ARスタンプ機能で自由に自分を飾る

など、女性に受けそうな機能が多数搭載されているのが特徴です。

また写真は他の人にシェアして、共有して楽しんだりといった使い方もできます。

コロナ禍で、なかなか外でおしゃれを楽しめない方も多いのではないでしょうか。SNOWを使えば、手軽に自分をスタイルアップして他の人に自慢できます。

AR PLAYGROUND

テーマパークの一つ、「リトルプラネット」が提供するARアプリです。

  • アトラクションで使った塗り絵を撮影すると飛び出して、立体的に確認できるようになる
  • パーク内クッキーを購入して撮影すると、数分間だけクッキーに「チャッティ」というキャラが表れて会話ができる
  • パーク内スポットを撮影すると、パークのキャラクターが表れて記念撮影ができる

など、リトルプラネットをさらに楽しめるように設計されています。

またコロナ禍に配慮して、現在はAR塗り絵機能を無料でアプリユーザー全員に公開しています。

具体的には指定された塗り絵用紙を印刷してアプリで撮影すると、立体的に楽しめるというものです。自宅でも手軽に塗り絵が楽しめるようという、リトルプラネットの思いやりが見えます。

非エンタメ系(ユーティリティ系)

ここからは、非エンタメ系の日常で使える実用的なアプリをご紹介していきます。

  • IKEA Place
  • アメミル
  • Measure

IKEA Place

家具などを販売する「IKEA」では、「IKEA Place」というARアプリを公開しています。

これは自宅内の指定箇所を撮影すると、IKEAで販売されている家具をARで仮置きして実際に設置したときどうなるのかを確かめられるアプリです。通常実際に家具を設置するときは

  • 運んで指定の場所へ移動させる
  • 回したりして位置を調整する

といった面倒な作業が必要ですが、それをアプリ内の操作ですべて完結するので便利です。

家具を購入する際、「自宅に入るか、また置きたい場所にすっぽり収まるか」といった悩みは尽きません。しかしIKEA Placeを使うとARであらかじめ家具が使えるかどうか確かめられるので、家具のマッチングに失敗する可能性が激減します。

アメミル

「アメミル」は、新感覚のAR機能搭載気象予報アプリです。

地点を登録しておくと、その場所で雨が降るであろう1時間以内にプッシュ通知で知らせてくれます。事前に雨が降るのを予測できる上、プッシュ通知で忘れずに知らせてくれるのは便利です。

また3Dモードでは、AR機能を使って周囲10kmの降雨情報をアニメーションで確認できます。指定方向の雨量まで読み取れるので、雨の中どうやって行動すればよいかが判断しやすくなります。

月額100円の会員登録を行うと雨量予測データをさらに確認できたり、広告が非表示になったりとさらに使いやすくなるのも特徴です。なおTwitterにAR画面を投稿すると、1日間有料の雨量予測を無料で確認できる面白い仕組みも搭載されています。

Measure

「Google」が提供する、計測用アプリです。

測定したいものにカメラを向けて、アプリ画面をタップすると測定が始まります。

  • 横幅
  • 立幅
  • 奥行

など、物体の各サイズをAR表示で簡単に確認できるシンプルな作りになっています。

Google公式なので、安心して使えるのもメリットです。ちなみにAppStoreにも同名のアプリがありますが、そちらはまったくの別物です。ただし仕組みとしては同じAR測定アプリであり、人気も高いのでiPhoneユーザーの方はそちらを使ってみてください。

ARの今後

ARは、ビジネス方面でも活用が広がっています。

たとえば

  • NECソリューションイノベータでは遠隔操作業務にARを活用、サポーターが現場作業員と映像を共有しながら的確な指示が可能になっている
  • コマツとカヤックはKom Eye ARというARサービスをリリース、施工中の現場に完成予定図をAR表示して進捗を確認できるように
  • 海外のバーガーキングでは「Burn That Ad(広告を燃やせ)」キャンペーンをARで開催、バーガーキング以外のハンバーガー店の広告を撮影すると、AR機能で燃えるようなエフェクトが追加される

というように各企業が活用を始めているのが面白いところです。

またVRも、同じようにビジネス方面での活用の幅が広がっています。

ARは建物内に映像を追加して指示出しを行ったりということに使えますし、VRの場合は研修用の空間を投影してシミュレーションを行うといった使い方もされています。今後は特性を使い分けながら、ARやVRがビジネスでさらに普及していくでしょう。

まとめ

今回はARとは何か、そして楽しみ方やおすすめのARアプリを7個ご紹介してきました。

ARはVRとともに、現在急速に普及しています。そしてゲームに限らず物体の測定や、ビジネスで活用されたりと活躍の幅を広げているのにも注目してみてください。

ぜひ今からでもARアプリをインストールして、最新のARを楽しんでみましょう。

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