androidスマホのテザリングをおすすめしない理由
2020-6-5
目次
テザリングとは?
スマホは実に多機能であり、さまざまな使い方で生活の利便性を高めてくれます。
そんなスマホの機能の1つに「テザリング」があります。
テザリングとは、簡単にいえばスマホを「WiFiルーター」のように使用する方法です。
テザリング可能な端末を「親機」として、「子機」となる通信端末やゲーム機などをインターネットに接続することができます。
端末と設定に問題がなければ、ほとんどのキャリアで利用可能です。
ただし、一部のキャリア・プランでは月額料金が発生します。
MVNO | テザリングの料金 | 公式サイトでの言及 |
---|---|---|
ドコモ | 無料で利用可能 | URL |
au | プランによって無料または月額500円で利用可能 | URL |
ソフトバンク | プランによって無料または月額500円で利用可能 | URL |
楽天モバイル | 無料で利用可能 | URL |
UQモバイル | 無料で利用可能 | URL |
mineo | 無料で利用可能 | URL |
IIJmio | 無料で利用可能 | URL |
BIGLOBEモバイル | 無料で利用可能 | URL |
OCNモバイルONE | 無料で利用可能 | URL |
イオンモバイル | 無料で利用可能 | URL |
ワイモバイル | 対象プランであれば無料で利用可能 | URL |
テザリングの接続方法
テザリングの接続方法は以下の3種類です。
- WiFi接続
- Bluetooth接続
- USB接続
「WiFi接続」は多くの端末が対応している接続方法であり、無線接続で通信速度が速いです。
ただし、WiFi電波が混雑している環境では満足な通信環境を維持することが難しく、さらにバッテリー消費が気になります。
「Bluetooth接続」はWiFiと同じく無線接続の接続方法であり、消費電力が抑えられている点がメリットです。
一方で、この接続方法に対応している端末は少なく、通信速度が他の方法と比較して遅めである点が気になります。
「USB接続」は主にパソコンで利用できる接続方法であり、通信環境が安定した状態で通信できるというメリットがあります。
親機の充電が可能な点も魅力ですが、その分だけパソコンのバッテリー消耗が激しい点が気になります。
テザリングの活用シーン
テザリングは、以下のようなシーンで活用できます。
- 外出先でパソコンやゲーム機をネットにつなぐ
- パケットを使い切ったスマホで高速通信を利用する
- 自宅のネット環境にトラブルが生じた場合の応急処置
基本的に「外出先でWiFiルーターのような使い方をする」のが基本となりますが、自宅でも何らかの理由でネット接続にトラブルが生じた際に、応急処置的な役割として活用できます。
android端末でテザリングをおすすめできない理由
さまざまな使い道ができそうなテザリングですが、利便性がある一方で実際に活用する際にはデメリットも多いことを理解しておく必要があります。
メリット | デメリット |
---|---|
いつでも子機をネット接続できる | ・親機の速度制限がかかりやすい ・通信環境が不安定 ・バッテリーの消耗が激しい ・通話が優先される |
親機の速度制限がかかりやすい
テザリングによって行われた通信は、「親機の通信」として扱われます。
スマホの契約は「月間●GB」というデータ通信量の範囲内で高速通信(数十~数百Mbpsの通信速度)が可能ですが、その範囲を超えて通信をすると翌月まで「通信速度制限」がかけられてしまいます。
テザリングによって発生した通信量もこれにカウントされますので、テザリングを多用すればするほど速度制限の水準までデータ通信が発生しやすくなるのです。
これは有料で別途「チャージ」することで高速通信を復旧可能なのですが、通常のプランの範囲内と比較して割高なので、あまり多用するのはおすすめできません。
通信環境が不安定
テザリングを利用した通信は、一般的な有線接続でのネット環境などに比べると通信速度が遅く、不安定になりやすいです。
テザリングの接続方法によって異なりますが、特に「Bluetooth接続」の場合だと通信速度が遅くなります。
また、周囲の電波状況の影響を受けやすく、混雑している通信環境においては通信速度が遅く、不安定になりやすいです。
安定した通信環境でネットにつなぎたい場合、長時間の利用はストレスを感じてしまう可能性があります。
バッテリーの消耗が激しい
テザリングを利用すると、親機となるスマホのバッテリー消費が激しくなる傾向にあります。
利用環境にもよりますが、テザリング未使用の場合と比較して半分程度の時間しかバッテリーがもたないケースもあるのです。
テザリング使用中の親機のバッテリー消費傾向は、「接続方法」や「接続台数」等の条件によって異なります。
Bluetooth接続は比較的バッテリーの消費を抑えられますが、接続台数が増えるほど親機の負担は大きくなるのです。
通話が優先される
テザリング利用中に親機のスマホに音声通話の着信があった場合、それが優先されるためテザリングが使えなくなってしまいます。
親機の通話が終了すればテザリングも再開できますが、例えばデータをダウンロード中だった場合にはタイムアウトになり、最初からやり直さなければならなくなるケースが多いです。
その特性上、「通話が来やすいタイミング」や「長時間の継続的な接続が必要なケース」においては、テザリングの利用は適していないといえます。
テザリングvsWiMAX
テザリング同様、子機のネット接続を中継する「WiMAX」と比較してみました。
テザリングのメリット | WiMAXのメリット |
---|---|
・余計な機器を持たなくて良い ・無料で利用できるケースが多い |
・通信量を気にしなくて良い ・通信速度が速い |
WiMAXのメリット
スマホのテザリング機能と比較して、WiMAXによるデータ通信には2つのメリットがあります。
- 通信量が気にならない
- 通信速度が速い
1つ目に「通信量が気にならない」という点です。
キャリア・サービス名 | プラン名 | プラン内容 |
---|---|---|
UQ WiMAX | ギガ放題(1年) | データ上限なし/月額3,880円 |
BIGLOBE WiMAX 2+ | ギガ放題(1年) | データ上限なし/月額3,980円 |
So-net WiMAX | Flat ツープラス ギガ放題 | データ上限なし/月額最大4,379円 |
GMOとくとくBB | ギガ放題プラン | データ上限なし/月額最大4,263円 |
DTI WiMAX 2+ | ギガ放題プラン (3年) | データ上限なし/月額最大3,760円 |
WiMAXは「ギガ放題」というプランがあり、月間のデータ通信量に制限がありません(3日間で10GB以上の通信を行うと速度制限がかけられるという制約はありますが)。
月間7GBのプランと料金がさほど変わらないので、使いやすいです。
2つ目に「通信速度が速い」ことです。
WiMAXは下り最大440Mbpsという通信速度であり、子機で安定した高速通信をしたい場合にスマホのテザリングよりもメリットがあります。
テザリングは「いざという時」に使うべし!
しかし、WiMAXにはでメリットもあります。
1つ目に「スマホの通信費とは別に料金が発生する」ことです。
WiMAXは月間4,000円前後の料金がかかるので、通信費の総額が高くなります。
2つ目に「スマホとは別にルーターを持ち歩く必要がある」ことです。
専用のルーターを持ち歩かなければならないので、荷物がかさばってしまいます。
とはいえ、「外出先でパソコンやゲーム機をネットにつなぐ機会が多い」のであれば、WiMAXを利用することにはメリットが多いです。
一方で「あまり外出先でパソコンやゲーム機をネットにつながない」というのであれば、偶発的な利用シーンにおいてスマホのテザリングは便利でしょう。
最後に!
ここでは基本的にandroidスマホによるテザリングはおすすめしないものの、「使える機能の1つ」として覚えておけば、いざという時に役立つかもしれません。
外出先でパソコンやゲーム機をネットにつなぐ機会が多いのであれば、それ専用にWiMAXなどのモバイルWiFiを契約しておくと便利です。
スマホのテザリング機能は、「いざという時」に使えるようにしておくと良いでしょう。
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