初心者向け、格安SIMの選び方
2020-5-28
目次
格安SIMとは?
格安SIMとは、一言で言えば「大手キャリアよりも安い料金で利用できるデータ通信・通話サービス」のことです。
現在利用しているキャリアがドコモなどの大手キャリアであり、通信量が多い使い方をしている人ほど、格安SIMに乗り換えることで毎月の通信費を節約できるでしょう。
格安SIMが安い料金で利用できるのは、サービス提供の仕組みが「大手キャリアから設備と回線を借りて提供している」からです。
つまり格安SIMを提供している会社(MVNO)は設備にかかる費用を節約できる分だけ、安い料金でサービスを提供できるのです。
格安SIMの選び方
現在、利用できる格安SIM(MVNO)は20社以上あります。
格安SIMに乗り換えて少しでも満足度を高めたいのであれば、以下の4つのポイントについて念入りに比較して乗り換え先を選ぶことをおすすめします。
利用している回線の種類
前述の通り、格安SIMは大手キャリアの回線を借りてサービスを提供しています。
例えば「OCNモバイルONE」はドコモ回線を、「ワイモバイル」はソフトバンク回線を利用しています。
格安SIMへの乗り換えで問題なのは「大手キャリアのSIMロックがかかっているスマホで格安SIMを利用する場合」です。
SIMロックはそのキャリアのSIMカードしか使えないようにする制限のことですが、解除しなくても格安SIMに乗り換えられるケースがあるのです。
例えば「ドコモで買ったスマホで、ドコモ回線を利用している格安SIMを利用する」というケースであれば、SIMロックを解除しなくても使えます。
逆に、スマホのキャリアと格安SIMの回線の種類が異なる場合には、SIMロックを解除しなければなりません。
SIMロック解除には一定の条件がありますので、ロック解除の条件を満たしていない場合やロック解除が面倒な場合は、ロック解除しなくても使える回線の格安SIMを選ぶと良いでしょう。
ドコモ回線の 格安SIM |
au回線の 格安SIM |
ソフトバンク回線の 格安SIM |
---|---|---|
mineo(Dプラン) LINEモバイル(ドコモ回線) IIJmio(タイプD) BIGLOBEモバイル(タイプD) イオンモバイル(NTTドコモ回線) 楽天モバイル(ドコモ回線) U-mobile OCNモバイルONE DMMモバイル |
mineo(Aプラン) LINEモバイル(au回線) IIJmio(タイプA) BIGLOBEモバイル(タイプA) イオンモバイル(au回線) 楽天モバイル(au回線) UQ mobile |
mineo(Sプラン) LINEモバイル(ソフトバンク回線) ワイモバイル nuroモバイル b-mobile S U-mobile S |
利用できるプランの種類
格安SIMのプランは、MVNOによって種類が異なります。
できる限り豊富なプランを用意しているMVNOを選ぶと、自身の利用スタイルに最適なプランを選びやすいです。
例えば月間のデータ通信量が6.5GBだとすると、最適な選択プランは7GBのプランです。
これより少ないと速度制限がかかりやすくなり、逆に多すぎると料金が割高になってしまいます。
プランが豊富だと、最適な通信量を選択しやすく、無駄なく快適にスマホを利用できます。
また、スマホの利用スタイルが変化したときにも最適なプランに変更しやすいというメリットもあるのです。
サポートの充実さ
格安SIMを選ぶ際には、MVNOが提供している「サポート」が充実していることも比較ポイントの1つとなります。
格安SIMに乗り換えた後、何らかのトラブルが発生する可能性は否定できません。
その際にスピーディに問題解決するためには、サポートが充実していることが重要なのです。
サポートの充実さは、チャットサポートなどのスピード感のあるサポート体制を確立していることや、口コミなどを参考に調べましょう。
また、MVNOの中には実店舗を持っているところもあり、対面でサポートを受けたい場合におすすめです。
オプションや独自サービスの充実さ
MVNOによって「オプション」や「独自サービス」が異なります。
自身の利用スタイルにマッチしたオプション・サービスを展開しているMVNOであれば、利用の満足度を高められるでしょう。
例えば、格安SIMのシェア上位の6社では、以下のようなオプション等を提供しています。
オプション | 特典・独自サービス | |
---|---|---|
楽天モバイル | 20種類以上 | ・オプション最大90日間無料 ・スマホ下取りサービス、など |
UQ mobile | 20種類以上 | ・通信量の翌月繰越可能 ・ライフデザインサービス、など |
LINEモバイル | 6種類+α | ・データ通信量シェア可能 ・大手3回線から選べる、など |
mineo | 20種類(通話オプション) | ・4種類のパケットサービス ・アンバサダー制度、など |
OCNモバイルONE | 12種類 | ・通信容量を共有(同一契約内) ・バースト転送機能、など |
IIJmio | 16種類+α | ・家族間でデータ量シェア可能 ・通信量の翌月繰越可能、など |
「料金の安さ」と「通信速度の速さ」は参考にならない
これらの他にも「料金の安さ」や「通信速度」なども比較ポイントになるのですが、どちらかといえばこの2項目は格安SIMの中で比較する際にはあまり参考になるとはいえません。
「料金の安さ」については、大手キャリアと格安SIMの間であれば比較ポイントとして大きいのですが、格安SIM同士であればそこまで大きな違いはありません。
「通信速度」は格安SIMの間でも違いがあるのですが、通信速度は以下の条件で大きく変動します。
- 地域
- 測定した時間
- 測定した時期
通信速度が速くて安定していることは格安SIMを利用する上でも重要なポイントではあるのですが、ネット上で公開されている測定データが必ずしも参考になるとは言い切れません。
以上の観点から、料金と通信速度はそこまで重要な比較ポイントにはならないといえます。
前述した4つのポイントを重視して比較し、それでも迷ってしまう場合には料金や通信速度も比較ポイントに含めると良いでしょう。
格安SIMのメリットとデメリット
格安SIMにはメリットもありますが、デメリットもあることを理解してから乗り換えを検討してください。
格安SIMのメリット
大手キャリアから格安SIMに乗り換えるメリットは以下の3つです。
- 携帯電話の通信料が安くなる
- MVNO独自のサービスや特典を利用できる
- 料金体系がわかりやすいMVNOもある
格安SIMというだけあって、やはり「月額料金が安い」というメリットは大きいです。
契約しているプランが大容量であるほどに、格安SIMに乗り換えることによる節約効果は大きくなるでしょう。
格安SIMのデメリット
格安SIMに乗り換えるデメリットは以下の9つです。
- 実店舗がないMVNOが多い=対面でのサポートが受けられない
- キャリアメールが利用できなくなる
- 通信速度が不安定になる傾向がある
- 決済手段が大手キャリアほど充実していないMVNOもある
- LINEの「ID検索」が利用できない
- 自分で初期設定しなければならない
- 大手キャリアのサービスや割引が利用できなくなる
- SIMロックを解除しないと使えるMVNOが限られる
- 大手キャリアの方が圧倒的にシェアが多い
数だけ見ると、メリットよりもデメリットの方が圧倒的に多いように感じます。
しかし、中にはデメリットに感じない項目もあるでしょうし、サポートやサービスでの不満は乗り換え後のサポート・サービスでも十分に満足できるケースも多いです。
なので、「格安SIMへの乗り換えはデメリットばかり!」と考えるのではなく、メリットとデメリットをすべて検証してください。
「これならメリットの方が大きい」と納得できれば格安SIMに乗り換えれば良いですし、「デメリットがどうしても気になる…」というのであれば見送れば良いだけの話です。
最後に!
一口に格安SIMといっても、サービスを提供しているMVNOによって内容は大きく異なります。
選択肢が多いことは基本的に良いことなのですが、すべての選択肢が最高の結果をもたらすとは限りません。
格安SIMを選ぶ際には、メリットだけでなくデメリットについても考慮しましょう。
ご自身のスマホ利用スタイルを考慮して、最も相性の良い格安SIMを選んで乗り換えてください。
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