【いろいろと話題】楽天モバイルUN-LIMITのメリット・デメリットを実際のユーザーが解説
2020-7-7
無料サポータープログラムを経て、ついに2020年4月8日から正式にキャリアサービスをスタートさせた「楽天モバイル」。キャリアとしては斬新な戦略を実行しており、魅力的なプランを用意しています。
キャンペーンを利用すれば、お得に楽天モバイルを利用できるようになっているので見逃せません。ただしデメリットもあるので、契約を検討する際はよいところもわるいところも両方知った上で楽天モバイルに契約するかどうか決めるのをおすすめします。
今回は楽天モバイルの新プラン、「Rakuten UN-LIMIT」が気になっている方向けに、実際にプランを契約している私の感想を含めてメリット・デメリットを詳しくご紹介していきます。
目次
Rakuten UN-LIMITとは
Rakuten UN-LIMITとは、楽天モバイルが2020年4月8日から新しく提供開始したキャリアプランのことです。
従来のキャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)と同じように、楽天モバイルは自社で用意した回線を使ってユーザーへネットワーク接続サービスを提供しています。楽天回線がない地域は、auの回線を使ってインターネットへ接続することになります。
このキャリアプランの1つ目として登場したのが、Rakuten UN-LIMITです。他のプランの公表はされておらず、現在はRakuten UN-LIMITプランのみが楽天モバイルに契約する際の選択肢となっています。
従来楽天モバイルは、「スーパーホーダイ」などのMVNO(キャリアの回線を借りて、ユーザーへ携帯プランを提供するタイプ)プランをユーザーへ提供していました。しかし楽天モバイルは制限のあるMVNOより、自由に回線の設定などができるMNO(自社の回線を使って、携帯プランを提供するタイプ)への転換を行いました。
ちなみに従来提供されていたMVNOプランは2020年4月7日いっぱいで新規受付を停止しており、契約が切れた楽天モバイルユーザーが継続して楽天モバイルを使うためには現在Rakuten UN-LIMITを契約する必要があります。楽天側では「しばらくはMVNOプランを継続するが、タイミングを見計らって全ユーザーをキャリアプランへ移行させたい」としており、いずれはMVNOプランは全面的に廃止されるでしょう。
楽天回線は現在整備中ですが、楽天としては2021年3月時点までにエリアカバー率を70%にしたい予定です。もっとも他の携帯電話会社は99%以上のエリアカバー率をほこっていることから、楽天が目標を達成したとしてもエリアカバー率を他キャリアと同じ水準にまで持って行くのには数年は掛かりそうです。
Rakuten UN-LIMITのメリット
Rakuten UN-LIMITには、次のメリットがあります。
- 1年間無料で使える(300万人限定)
- 楽天回線地域であれば、データ容量制限がない
- 楽天回線エリア外でも国内では月額5GB、国外でも月額2GBまで高速データ通信が可能
- キャンペーンが多く、タイミングがよいとかなりのポイントバックなどが受けられる
- 楽天リンクアプリを使えば、電話やSMSがし放題になる
1年間無料で使える(300万人限定)
楽天モバイルでは、現在「300万人に限ってRakuten UN-LIMITを1年間無料で使える」というキャンペーンを開催しています。
- 新規契約
- 他携帯電話会社からの乗り換え
- 楽天モバイルMVNOプランからの移行
- 無料サポータープログラム(楽天モバイルのキャリアプランのテストプログラム)からの移行
のいずれかに当てはまる場合、上限に達する前にRakuten UN-LIMITへの契約が完了すれば、月額2,980円が1年間請求されません。
- 2,980円×12ヶ月=35760円
となりますから、3万円以上はスマホ代が浮く計算になります。
「コロナで家計が心配な面もあるし、スマホ代を少しでも節約したい」といった方にもおすすめできます(ただし注意点もあるので、ぜひ最後までこの記事を読んでみてください)。
楽天回線地域であれば、データ容量制限がない
Rakuten UN-LIMITの「UN-LIMIT」は、英語で「制限がない」という意味です。データ通信上限がなく、いくらでもデータを使い放題というのを表しています。
楽天回線圏内にいれば、データ容量を気にせずに動画やアプリなどをダウンロードして楽しめます。インターネット上でやり取りされるデータ量がどんどん増加している現代で、データ容量が無制限になるのは大きなメリットです。
ただし現在楽天回線を使えるのは、
- 東京都
- 名古屋
- 大阪
などの一部地域に限られます。
また楽天モバイル公式のエリアマップ内に自分の地域が入っていても、au回線につながる場合があるので、通信時には十分注意しておく必要があります。
楽天回線エリア外でも国内では月額5GB、国外でも月額2GBまで高速データ通信が可能
Rakuten UN-LIMITは、2020年4月8日のリリース時に当初のプラン内容から大きな変更が行われています。
- 月のローミング容量(au回線などを使ってのデータ通信)を2GB→5GBにする
- データ通信制限が掛かった際の通信速度を、128kbps→128Kbpsにする
急な変更に対し楽天モバイルに回線を貸している「KDDI」は困ったようですが、ユーザー側にはより使いやすいプランへとグレードアップしました。
実は筆者がRakuten UN-LIMITを契約したのも、この点が大きなポイントになっています。
楽天の旧プラン、スーパーホーダイSと比較すると、
- スーパーホーダイS:月容量2GB、低速通信時1Mbps、低速制限モード(容量を消費しないモード)利用可、余ったデータ容量を次月へ持越し可能
- Rakuten UN-LIMIT:月ローミング容量5GB、低速通信時1Mbps、低速制限モード(容量を消費しないモード)利用可、余ったデータ容量を次月へ持越し不可
データ容量を持ち越せないなどの違いはありますが、スーパーホーダイSと比べてもRakuten UN-LIMITが魅力のあるプランになっているのが理解できると思います。
また国外でも、月2GBまで外国の回線を借りてデータ通信が可能です。旅行時にプリペイドSIMを購入するなどの手間が、Rakuten UN-LIMITを契約すると減るかもしれません。
キャンペーンが多く、タイミングがよいとかなりのポイントバックなどが受けられる
Rakuten UN-LIMITでは現在、1年間無料以外にも複数のキャンペーンを開催しています。
- 対象製品といっしょに契約すると、最大1万5,000円分のポイントを還元
- 楽天ひかりといっしょに契約すると、先着10万名に限り楽天ひかりも1年間無料
- 家族や友達にRakuten UN-LIMITを紹介すると、紹介者に3,000円、紹介されて契約した方に2,000円分のポイントをプレゼント
キャンペーンを上手く併用してポイント還元などを受ければ、1年間無料特典だけを受けるよりもさらにお得です。
また最近では、「Rakuten Miniが1円で入手できる」キャンペーンが開催され、大きな話題を集めました。今後大きなキャンペーンが開催されるときに、Rakuten UN-LIMITへ契約するのも一つの手かと思います。
楽天リンクアプリを使えば、電話やSMSがし放題になる
Rakuten UN-LIMITは、「電話やSMS料金が掛からない」というのもポイントになっています。
Rakuten UN-LIMITから普通に電話を掛けると、30秒当たり20円の料金が発生します。しかし楽天モバイルが提供している「楽天リンク」アプリを使えば、通話料は掛かりません。
楽天リンクアプリは次世代のSMSである「RCS(リッチコミュニケーションサービス)」であり、通話もSMSも可能なアプリになっています。通話だけでなく、SMSも楽天リンク経由で行えば無料になります。
国内から国外に発信する際などは料金が発生しますが、国内の発信においては通話料・SMS料が一切掛からないので安心です。
Rakuten UN-LIMITのデメリット
Rakuten UN-LIMITには、次のデメリットがあります。
- iPhoneが使えないなど、使える端末に制限がある
- サポート面が不安
- 回線が不安定になる場合がある
iPhoneが使えないなど、使える端末に制限がある
Rakuten UN-LIMITを契約する上でネックになるのが、対応製品の少なさです。
Rakuten UN-LIMITは新しいサービスなので、対応しているスマホが一部に限られます。非対応のスマホを無理やり使おうとすると、通信ができなかったり発信ができなかったりといろいろな不具合が発生します。
iPhoneが使えないのは、特にきついと言ってよいでしょう。世界的に見ればAndroid搭載スマホのほうがシェアが高いですが、日本国内ではiPhoneのシェアが以前として高いからです。
今後iPhoneを含め、さまざまなモデルにRakuten UN-LIMITが対応するのを願うしかありません。
サポート面が不安
Rakuten UN-LIMITは、サポート面にも不安を抱えています。私の場合は、発送前にあちらの不手際でトラブルが発生してしまい、解決するのにかなり時間が掛かりました。
チャットサポートが使えるのは便利ですが、対応に時間が掛かる、すぐ切られるなどのケースも発生しているので過剰な期待は禁物です。
また大々的なキャンペーン開催時などは、電話が混んでつながらない可能性もあります。
「とりあえず契約してみたい」という方には、Rakuten UN-LIMITはおすすめできません。「自分である程度トラブルに対応できるし、1年間無料など特典もしっかり受けたい」という積極的な方にはある程度安心しておすすめできます。
回線が不安定になる場合がある
Rakuten UN-LIMITの回線整備は始まったばかりであり、公式のエリアマップとずれが生じている可能性があります。SNSなどを見ていると、「急にau回線へ接続した」などのケースも報告されています。
楽天回線が安定して全国で使えるようになるまで、どの回線で今自分がインターネット接続しているのかは気にしていたほうがよいかもしれません。
Rakuten UN-LIMITで使われているバンド(電波の周波帯域)は直進性が高く、建物の奥など障害物が多いところではつながりにくくなります。
また建物の2階ではau回線が不安定になるなど、ローミングしている場合も回線が不安定になるかもしれません。回線がつながりにくい場所にいるときは、つながりやすい場所へすぐ移動するなどの工夫をしましょう。
まとめ
今回はRakuten UN-LIMITの概要、そしてメリット・デメリットなどを解説してきました。
- 1年間無料
- 楽天回線内では使い放題
- 通話・SMSが無料
など、Rakuten UN-LIMITにはいろいろなメリットがあります。
ただしサポートがつながりにくいなどのデメリットも抱えているので、ある程度スマホに関して知識のある方のほうが、契約はしやすいでしょう。
今後は
- iPhoneをラインアップに入れられるか
- エリアカバー率を早めに100%へ近づけられるか
などがRakuten UN-LIMITを広めるためのカギとなりそうです。
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