通話やSMSが無料!楽天モバイルの要、楽天リンクのメリット・デメリットを解説
2020-5-18
携帯業界で今一番の話題と言えば、「楽天モバイル」のキャリアサービス「楽天UN-LIMIT」のスタートでしょう。2019年10月開始予定から半年ほどずれこんでのスタートでしたが、インターネットでも多くのユーザーが楽天モバイルについての発言を行っているなど注目度は高いです。
楽天UN-LIMITが注目されている理由の一つに、画期的なアプリ「楽天リンク(Rakuten Link)」の実装が挙げられます。楽天リンクはSMSメッセージングアプリの発展型ともいえるアプリで、通話もできる上にお金も掛からない優れものです。
今回は楽天リンクについて気になっている方向けに、楽天リンクの概要やメリット、そしてデメリットを詳しく解説していきます。
目次
楽天リンクとは
楽天リンクとは、楽天UN-LIMIT利用者が使える通話・SMS用アプリです。2020年5月現在で、10万ダウンロードを超えています。
楽天リンクは正式に言うと、「RCS(Rich Communication Services)」の一つです。
RCSはSMSアプリの機能をさらに拡張させたサービスで、
- 高い解像度の画像を送信可能
- グループチャットを使用できる
- 同じネットワークに接続していれば、キャリアなどを跨いで通信が可能
など「LINE」に近い機能を含めてさまざまな機能を利用できます。
ちなみに日本には最近までRCSがありませんでしたが、2018年4月にはドコモ、au、ソフトバンクが「+メッセージ」と言うRCSサービス提供開始を正式に発表しました。3キャリアのネットワークが接続しているので、+メッセージをインストールすれば3キャリアのユーザー同士では相手の携帯電話会社を意識せずにメッセージやり取りが可能です。
ただし楽天リンクは+メッセージにはない機能も提供されているので、差別化ができていると言ってよいでしょう。また楽天リンクを使う際はローミングデータ容量が消費されないので、ローミングしかできない環境にいても安心して利用可能です。
楽天リンクのメリット
楽天リンクを使うと、次のようなメリットが得られます。
- 電話やSMS機能をまとめて使える
- 国内などへの通話・SMS利用料が無料
- 通話データなどのバックアップが自動で行われる
- Wi-Fi接続でも使用可能
- グループチャットも可能
- 楽天リンクをアクティベーションすると、ポイントがもらえるキャンペーンが実施中
電話やSMS機能をまとめて使える
楽天リンクでは、SMSだけではなく通話もできます。この点は、従来のスマホ通話状況から見て画期的です。
従来は、通話アプリとSMSアプリが独立して存在していました。ですから通話とSMSごとに別のアプリを立ち上げて利用しないといけないという、面倒な事態が発生していました。
しかし楽天リンクさえあれば、通話アプリやSMSアプリを別途立ち上げる必要はありません。楽天リンク一つで、通話もSMS送信も完了します。電話もSMSもそれなりに使う方にとっては、アプリが一つで済むのは大きなメリットと言えるでしょう。
国内などへの通話・SMS利用料が無料
楽天リンクは、「通話やSMSが無料で使い放題」という触れ込みで多くの方の反響を呼びました。
具体的には、
- 国内→国内への通話・SMS
- 海外→国内への通話・SMS
- 海外指定66ヵ国・地域へのSMS
などが無料となっています。
LINEなどでもメッセージは無料でやり取りできますし、LINEアプリを持っている人同士でならば通話料無料で通信可能です。しかしやり取りするには、同じアプリを持っている必要があります。
その点楽天リンクは、楽天リンクを持っていない他の方への通話やSMSも自由にできます。無料で使えますし、気兼ねなく家族や友達へ連絡が可能です。
通常かけ放題サービスを携帯電話会社で利用しようとすると、月1,000円などのオプション費用が掛かるのがネックです。楽天リンクを使えば、お金を気にせず通話を楽しめます。
通話データなどのバックアップが自動で行われる
通話料・SMS料無料に比べたら認知されていないかもしれませんが、楽天リンクを使うとデータのバックアップも楽です。
通常通話データを旧端末から抜きとって新しい端末へ移すには、SDカードやクラウドストレージへデータをアップロードして、新端末へ復元する必要があります。慣れていない方は、この作業に苦労するでしょう。
しかし楽天リンクでは、通話データなどが自動的に楽天側へバックアップされます。そして新しい端末で楽天リンクをアクティベーション(起動)させるだけで、すぐ古い端末と同じ環境で通話やSMSが利用可能です。
通話データなどを自動でバックアップして復元までしてくれる利便性は、他キャリアにはない楽天のアピールポイントになるでしょう。
Wi-Fi接続でも使用可能
楽天リンクは、Wi-Fi接続でも使用可能なのが画期的です。
普通の通話アプリは、各携帯電話会社のアンテナが立っていないと利用できません。しかし楽天リンクの場合、アンテナが立っていない状況でもWi-Fi環境さえあれば簡単に通話が可能です。
もし圏外の環境にいても、Wi-Fi環境が見つかれば通話などができるので便利です。また海外指定66の国と地域以外ではアンテナを経由して発信ができませんが、Wi-Fiを活用すれば発信ができます。
グループチャットも可能
楽天リンクはRCSの特徴である、グループチャットも可能になっています。LINEにもグループチャット機能がありますが、それと同じように最大100名と同時にやり取りを行いながらメッセージを発信可能です。
写真や動画などテキスト以外のリッチデータも送信できるので、遠くの知り合いとも楽しいやり取りができます。
その代わりグループチャットは、楽天リンク利用者同士でしか利用できません。グループチャットが本格的に楽しめるようになるのは、楽天UN-LIMIT利用者が今後さらに増えてからでしょう。
楽天リンクをアクティベーションすると、ポイントがもらえるキャンペーンが実施中
現在楽天モバイルでは、キャリアサービススタートキャンペーンの一環として楽天リンクと絡めたキャンペーンを開催しています。
現在楽天リンクに関連するのは、
- オンラインの契約で3,000楽天スーパーポイント還元
- 申込み時の手数料税込3,300円を全額楽天スーパーポイント還元
の2つです。
どちらも指定期間中に楽天リンクを起動させて、利用できる状態にする必要があります。もし楽天リンクをまだ動かしていない方は、早めにアクティベーションをすると最高6,300ポイントが入手できるのでお得です。
ただし入手できるポイントは期間限定ポイントで、利用範囲や期限が決まっているので早めに使ってしまいましょう。
楽天リンクのデメリット
楽天リンクには、次のようなデメリットもあります。
- Androidスマホにしか対応していない
- 最初に出てくるのがチャット画面で、通話するのに少しだけ手間が必要
- Wi-Fiを経由しての通話は音質が下がる
- 通話やSMS用のデフォルトアプリに設定できない
- 移行時はログアウトを行ってから別の端末でログインを行わないと、上手く起動しない
Androidスマホにしか対応していない
楽天リンクは、現在Google Play限定で提供されています。つまりAndroidスマホでしか利用できず、iPhoneユーザーはインストールもできません。
もしiPhoneでも楽天リンクが使えるようになれば、さらにユーザーが増えていくでしょう。今後の楽天が、どのような戦略を取ってくるのかにも注目です。
最初に出てくるのがチャット画面で、通話するのに少しだけ手間が必要
楽天リンクは、SMSアプリの発展型とも言えます。その影響もあるのか、最初は電話番号入力画面ではなくSMSチャット画面が開きます。
どちらかと言うと、SMSより通話を行う方のほうが多いでしょう。つまり通話をしたい方は、チャット画面からタップして電話画面を開き、電話番号を入力する必要があります。
何気ないひと手間と感じるかもしれませんが、日常電話をする場合はこの手順を煩わしく感じる方もいらっしゃると思います。今後改善される可能性はありますが、現状ではアプリの使い方に慣れるのが一番です。
Wi-Fiを経由しての通話は音質が下がる
楽天リンクを使っての音質は、個人の感想にはなりますがそれほど悪くはありませんでした。少し私のほうで聞き取れる音が小さいかな、と思いましたが、誤差レベルであり発信側ではきちんと私の声が聞き取れていました。
ただしこれはローミング回線を使ったときの感想であり、Wi-Fiを経由しての通話は音質が下がる可能性が十分にあります。
楽天リンクでの通話は、データ容量を消費しません。なるべく携帯回線を使い、Wi-Fi経由で通話するのは避けたほうがよいかもしれません。
通話やSMS用のデフォルトアプリに設定できない
楽天リンクの弱点の一つとして、通話やSMS用のデフォルトアプリとして設定できない点が挙げられます。一度設定から通話とSMSのデフォルトアプリを楽天リンクにしようとしましたが、切り替え可能なアプリ一覧に表示されず最初から設定されているアプリしか選べませんでした。
たとえばキャッシュレスアプリから認証番号を受け取る場合、楽天リンクを受取先に設定できないので端末に最初からインストールされているアプリでSMSを受け取るしかありません。
他にもデフォルトアプリに設定できないのが原因で、いろいろ不具合が起きる可能性はあります。今後アップデートでデフォルトアプリに追加できるようになれば、利便性はさらに向上するでしょう。
移行時はログアウトを行ってから別の端末でログインを行わないと、上手く起動しない
新しい端末へ楽天リンクを移行する際は、必ず旧端末でログアウトを行ってから作業を行ってください。
もし旧端末でログインしたままアプリを削除し、新しい端末でインストールして利用しようとすると、エラーが出てログインができません。「アプリをアンインストールすれば何とかなる」と思っている方は、特に注意が必要です。
楽天リンクを移行する際は、
- 旧端末でログアウトを行ってからアンインストールする
- 新端末でインストールを行い、ログイン作業を起こって認証番号を受け取る
というステップを取ってください。
まとめ
今回は楽天リンクとは何か、そしてそのメリットやデメリットを詳しく説明してきました。
楽天リンクを使えば、楽天モバイル契約者は通話やSMSを無料でいくらでも利用できます。制約や注意点はありますが、活用すれば日々の通話代などを節約できるので大変お得です。
ぜひ楽天リンクを使いこなして、賢くスマホを利用してみてください。
関連記事
最近のお知らせ
-
2021/5/12
iphoneの着信拒否と非通知拒否の設定方法と相手側にバレるかを徹底解説
-
2021/4/1
iPhoneが保存している位置情報の確認・削除方法
-
2021/4/1
アップルがiPhone修理の非正規店への部品、修理マニュアルの提供
-
2021/3/29
iPhoneを目に優しいおすすめの白黒画面(モノクロ壁紙)にする方法
-
2021/3/20
iphoneの電源が入らなくなった!その原因・対処法について解説!