アプリ単体でも使える!アレクサのメリットやデメリットを詳しく解説
2020-11-13
「AI(人工知能)」関連の技術として、私たちの最も身近で使えるものは音声アシスタントです。iPhoneやAndroidスマホには標準で音声アシスタントが搭載されており、手が使えないときや文字入力が面倒なときなどに役立てていらっしゃる方も多いと思います。
そして音声アシスタントとしては「アマゾン(Amazon)」が出している「アレクサ(Alexa)」も有名です。アレクサはiPhoneやAndroidスマホなどに標準搭載されていませんが、アプリをインストールすると利用できるようになります。
今回はアレクサについて気になっている方へ向けて、アレクサを使うメリットやデメリットなどを詳しく解説していきます。
目次
アマゾンの音声アシスタント!アレクサとは
アレクサとはアマゾンが開発した音声アシスタントであり、競合に
- GoogleのGoogleアシスタント
- AppleのSiri
などが存在します。
2014年にスマートスピーカーシリーズ「Echo」とともに発表され、今では「アレクサはEchoに入っているシステムだ」と認識している方も多いです。EchoシリーズはGoogleの「Google Nest(旧Google Home)」シリーズと肩を並べる人気ぶりで、アレクサもEcho販売数が伸びる中でたくさんの方に広がっています。
日本ではアメリカといった他の国と比較して、文化の違いなどもあり思ったより音声アシスタントが使われていません。しかしアレクサを使いこなせるようになれば日々の生活が便利になり、普段使いしている内にアレクサとの生活が当たり前になるはずです。
また最近では音声検索も広がっています。インターネットについても詳しくない方でも音声検索は簡単に利用可能であり、シェアを伸ばしています。将来的には日本でも音声アシスタントの利用率が向上するでしょう。
スマートホームが簡単に実現!アレクサを使うメリット
アレクサを利用すると、次のようなメリットがあります。
- アプリをインストールすれば、iPhoneやAndroidスマホなどでも利用可能
- 各家電に音声だけで命令ができるようになる
- 定型アクションやスキルなどを活用して、自分好みのカスタマイズが可能
- Echoシリーズとアプリを連携させればさらに便利になる
アプリをインストールすれば、iPhoneやAndroidスマホなどでも利用可能
アレクサをEchoシリーズに搭載されているものとしか認識されていない場合は、「Echoシリーズを購入しないとアレクサが使えない」と思われるかもしれません。しかしアレクサについては専用のアプリがAppStoreやGooglePlayなどで配布されており、インストールすればスマホ単体でアレクサを無料で利用可能です。ちなみにEchoシリーズのセットアップもアプリから行います。
GoogleアシスタントやSiriなどを使っている方は、アレクサアプリの必要性を感じないかもしれません。しかしアレクサには他の2音声アシスタントにはないメリットがあり、細かい応答反応についても違いがあるので使っているだけで楽しいです。まだアレクサを使ったことがない方は、ぜひ今からでもアプリストアへアクセスしてアレクサアプリをインストールしてみてください。
各家電に音声だけで命令ができるようになる
アレクサを導入する大きなメリットの一つが、「スマートホーム」を実現できることです。
スマートホームとは「IoT(モノのインターネット)機能の搭載された機器を複数自宅内で利用することで、便利な生活を実現すること」です。すでに
- スマートエアコン
- スマート冷蔵庫
- スマート洗濯機
といったさまざまなIoT家電が登場しており、インターネットに接続して私たちにメリットを提供してくれています。
そしてアレクサと各家電を連携させれば、
- アレクサ、エアコンの温度を調整して
- アレクサ、冷蔵庫の運転状態はどうなってる?
- アレクサ、いつ洗濯が終わるのか教えて
といったように声だけで操作が可能です。他の作業をしながら直感的に家電を操作できるので家事の負担も減るでしょう。
アレクサを各家電と連携させるには、「スマートホームハブ」という通信を連携させる機器が必要な場合があります。ただしEchoシリーズの中にはスマートホームハブ機能搭載のモデルがあり、対象機器を使えばハブなしで各家電とスムーズな連携が可能です。
また「スマート家電は高いしそろえにくい」という方には、「スマートリモコン」や「スマートプラグ」をおすすめします。
スマートリモコンとは赤外線リモコンにしか対応していない家電を、インターネットへ疑似的に接続できるようにする機器です。スマートリモコンとアレクサをアプリ内で連携させれば、赤外線にしか対応していないエアコンや照明なども音声命令で操作できるようになります。
またスマートプラグは、赤外線リモコンのない非スマート家電をスマートホーム化するのに使います。スマートリモコンでは命令が出せない機器はスマートプラグで給電するようにすると、リアルタイムのON、OFFやタイマーを設定しての起動などがアレクサ上から行えるようになるので便利です。
定型アクションやスキルなどを活用して、自分好みのカスタマイズが可能
カスタマイズ性の高さもアレクサのメリットです。
アレクサアプリ内では、「定型アクション」というオリジナルの操作命令を作り出せます。アプリ内で
- 定型アクション名
- 実行条件
- 実際に行う操作
の3つを入力すれば、同時に複数の家電を操作したりといったことが実現します。
定型アクション作成については使えば使うほど慣れてアイデアが出やすくなるはずです。
またアレクサ用のソフトウェアである「スキル」をインストールすれば、アレクサの機能を追加できます。
スキルはアレクサアプリやアマゾン公式サイトなどからインストールして、有効にするか無効にするかを選択可能です。
- 毎日のニュースを届けてくれる「Yahoo!ニュース」
- 仮想通貨のレートをリアルタイムで教えてくれる「仮想通貨チャート」
- レシピを考える際参考になる「みんなのきょうの料理 定番料理60」
などさまざまなスキルが企業や個人から提供されており、自分に合ったスキルを入れると効率よくアレクサを利用できるようになります。
Echoシリーズとアプリを連携させればさらに便利になる
アレクサは専用アプリだけからも使えますが、いちいちアプリを起動させないと使えないデメリットがあります。また他のアプリで作業しているときにアレクサアプリを呼び出すこともできないので使いにくい場面もあるはずです。
Echoシリーズを利用すればさらに便利にアレクサを使えるようになります。Echoシリーズには
- アレクサ専用に作られているため聞き取り精度が高い
- 消費電力が低いのでコンセントにつなげたまま使える
- スピーカー精度が高く、迫力のある音を流せる
といったメリットがあります。
Echoシリーズはアマゾン公式サイトで販売されており、「アマゾンプライムデー」といったキャンペーンを利用すると格安で入手可能です。中古で入手するよりお得な場合も高いので、キャンペーン時期を確認して購入を検討してみてください。
企業側が会話を聞いている?アレクサを使うデメリット
アレクサは万能ではありません。次のようなデメリットも抱えているので注意しましょう。
- 応答してくれない場面もある
- アレクサと最初に付けた会話をすると誤動作してしまう
- アマゾン側がこちらの会話をフィードバックとして聞いているので、プライバシーの高い会話は吹き込めない
応答してくれない場面もある
アレクサはまだ進化途中であり、人間のようにきれいな音声の聞き取りと理解ができるわけではありません。応答してくれない場面もあります。
一人一人の発音の仕方は違いますが、たとえば「妻のアレクサに対する応答精度はよいのに、自分はよくない」という事態が滑舌の違いにより発生するときがあります。この場合は
- アレクサ、とゆっくり発音した上で、簡潔にしてほしいことをゆっくり発音する
- 回答が間違っていたことをアレクサに教えて、精度を向上させる
といった対策で回答の精度を上げていきましょう。、
また連携させたサービスによっても、きれいに命令通りの操作をしてくれない場面があります。私の場合「Spotifyで○○を再生して」と命令した際、希望の音楽が鳴らず同じアーティストの別の曲や一見まったく関係ない曲が再生されてしまいました。
ときには定型アクションで操作をカスタマイズしながら、アレクサの正確な使い方を一人一人が身に付ける必要がありそうです。
アレクサと最初に付けた会話をすると誤動作してしまう
アレクサでは「アレクサ」というウェイクワードを付けると自動で応答が始まります。「Googleアシスタント」の「OK、Google」と比較するとより人間味のある声掛けができるのがメリットです。
ただしたとえば「アレクサってさ」というように家族や友達とアレクサに関係する話をしていると、アレクサが突然反応しだすときがあります。また某有名チェーンが「OK、Google」と呼び掛けるCMを流してGoogle Homeを作動させた事例があるように、テレビといった他機器から流れた音声によりアレクサが自動で起動してしまうトラブルもあり得ます。
アレクサを使う際は念のため音声を発する機器から距離を取った上で、アレクサという単語をなるべく会話中に使わないほうがよいでしょう。
アマゾン側がこちらの会話をフィードバックとして聞いているので、プライバシーの高い会話は吹き込めない
アレクサを使った会話は当事者だけが聞いているわけではありません。アマゾン公式からの公表で、アマゾン側で会話の応答精度を向上させるため会話内容をサンプルとして収集していることが分かっています。
プライバシーについて気になる方は、プライバシーの高い会話についてアレクサに吹き込まないように注意する必要があります。Echoシリーズを使っている場合は、機器内蔵のマイクボタンを押してOFFにすればプライバシーの高い会話を聞き取られずに済むので試してみてください。
また「すでに収集されたデータについて管理をしたい」といった場合は、アマゾン公式サイトからアレクサのデータ管理が可能です。
- アマゾンにログインして「アカウント&リスト」メニュー→「アカウントサービス」を選択
- 「コンテンツと端末の管理」を選択して、「プライバシー設定」を選択
- 「Alexaのプライバシー」欄にある「設定を管理する」を選択して、各設定を確認、変更する
音声命令でのデータ削除や音声録音の提供有無などを管理できるので、一度確認してみてください。
まとめ
今回はアレクサとは何か、そしてメリットやデメリットなどを解説してきました。
アレクサを日常に取り入れると、ちょっとしたことがアレクサ経由で済むようになりメリットを徐々に感じていけるはずです。アプリからでもアレクサは利用可能ですが、Echoシリーズとの連携でさらに利便性の高い生活が実現するでしょう。
将来的にIoTの利用が当たり前になるはずなので、今の内にアレクサを導入してスマートホームを確かめてみてください。
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