新たな消費活性化につながるか?注目のマイナポイントの概要や使い方を徹底解説
2020-8-19
2020年7月1日から、いよいよ「マイナポイント」の申し込みが開始されました。節約をしたい方がアプリやコンビニの端末などで、マイナポイントの設定を行っています。
マイナポイントは、コロナ禍で消費を活性化させるために店舗側も注目している制度です。しかし「マイナポイントについて、どんな制度なのか鍬しくは知らない」という方は多いのではないでしょうか。
今回はマイナポイント利用を検討している方に向けて、マイナポイントとは何か、そして利用する際のメリットや注意点などをご紹介していきます。
目次
マイナポイントとは
マイナポイントとは、総務省が主導で行っているポイントの付与政策です。
- マイナンバーカード(個人番号カード)を所持していること
- マイナンバーカードに紐づけられるキャッシュレス決済サービスを利用していること
上記2つが参加するための条件になっています。
具体的には政府が直接ポイントを付与するのではなく、予算を受け取った各決済サービス会社がそれぞれ自社独自のポイント(またはそれに該当するもの)をユーザーへ付与する形になります。
マイナンバーカードと決済サービスを紐づけて、認証を行っているのがポイントです。
紐づけられるキャッシュレス決済は、マイナポイント事業に参加している企業の
- クレジットカード
- デビットカード
- 電子マネー
- QRコード決済
などとなります。
マイナポイント事業には、
- 普及が滞っているマイナンバーカードを普及させる
- 消費活性化を行う
という2つの目的があります。
マイナンバーカードは行政手続きを行う新しいタイプの認証カードとして発行されましたが、十分な普及には至っていません。政府としてはマイナポイント事業を機に、マイナンバーカードを発行してくれる国民を増やしたいというのが本音です。
加えて2020年6月30日には、国の予算から2%ないし5%のポイントを買い物した方へ付与する「キャッシュレス・消費者還元事業」が終了してしまいました。その代替策として、マイナポイントがコロナウイルスの中で経済活性化の起爆剤となるのか注目されています。
ちなみに本格的にポイント付与が開始されるのは、2020年9月1日からとなっているので注意してください。期間は、2021年3月31日までです。
マイナポイントのメリット
マイナポイントに参加すると、次のようなメリットがあります。
- 申し込めば全員が対象
- 付与されるポイントはチャージや決済1回につき25%、期間中最大5,000円のポイントが還元される
- 決済サービスにより、追加でポイントが独自に付与される
- AndroidスマホやiPhoneからもアプリを使って簡単に申し込める
申し込めば全員が対象
マイナポイントの対象は、マイナンバーカードを持っている全国民です。まだ持っていない方はマイナンバーカードを発行する必要がありますが、発行さえすれば年齢や収入などに関係なく誰もが貯められます。
経済活性化のための政策であり、キャッシュレス・消費者還元事業と同じく対象を制限せず広く消費を底上げしようというのは当然かもしれません。期間が限られているので、上手くお買い物しましょう。
付与されるポイントはチャージや決済1回につき25%、期間中最大5,000円のポイントが還元される
マイナポイント事業で付与されるポイントは、
- チャージ
- 決済
いずれか1回につき25%です。たとえば対象の決済サービスで1,000円分お買い物した際は、後日250円分のポイントが還元されます。
そして期間中、合計5,000円分のポイントが貯まります。要するに、期間中2万円までのお買い物かチャージがポイント付与の対象です。
普段のお買い物でマイナポイントを活用すれば、どんどんポイントが貯まっていくでしょう。ぜひ上限ぎりぎりまで、お買い物してみてください。
決済サービスにより、追加でポイントが独自に付与される
マイナポイント事業でもらえるのは、政府が用意した予算から配られるポイントだけではありません。各決済サービスは顧客獲得のため、追加で独自に予算を用意したキャンペーンを行っています。
たとえば、
- PayPay:マイナポイントにPayPayを登録すると、最大100万円相当が当たる
- LINE Pay:期間中申込みで3か月間特別クーポンを配布する
- d払い:マイナンバーカードに紐づけると、追加で2,500円分のポイントを付与
「普段使う決済サービス+キャンペーン」でマイナポイントを貯めるサービスを選べば、5,000円以上のお得ができるのでおすすめです。
AndroidスマホやiPhoneからもアプリを使って簡単に申し込める
マイナポイント事業に参加するためには、「マイキーID」と呼ばれる認証番号を取得した上で決済サービスを選択する必要があります。この作業は、アプリをインストールすれば「Android」スマホや「iPhone」上からも可能です。
パソコンからもできますが、「作業が面倒そう」という方もいらっしゃるでしょう。またパソコンから作業を行う場合は、ICカードライターを用意する必要があるのも面倒な点です。その点スマホの場合は対応機種であれば、マイナンバーカードをそのまま読み込んで手続きができるので便利でしょう。
マイナポイントの注意点
マイナポイントを利用する際は、次の点に注意してください。
- マイナンバーカードは、ICチップ付きのものでなければならない
- 紐づけられる決済サービスは、どれか一つだけ
- 参加できる国民の上限が、4000万人までと決まっている
- ポイント付与の時期やポイントの有効期限などは、各決済事業者による
- 一度決済サービスを紐付けると、変更ができない
マイナンバーカードは、ICチップ付きのものでなければならない
マイナンバーカードには、
- 電子証明書(ICチップ)が搭載されていないタイプ
- 電子証明書が搭載されているタイプ
の2種類があります。
この内、マイナポイント事業の対象になるのは
- 電子証明書が搭載されているタイプ
のみです。
慌ててICチップなしのマイナンバーカードを発行すると、事業に参加できないので注意してください。
ちなみにICチップ搭載タイプだと、顔写真付き証明書として使えるだけでなくコンビニの端末で行政手続きを行えたりと、利便性が高いです。「将来的に、スマートに市役所や国の行政手続きを終わらせられるようにしたい」という場合は、ぜひ電子証明書付きのマイナンバーカードを発行してみてください。
紐づけられる決済サービスは、どれか一つだけ
キャッシュレス・消費者還元事業は、キャッシュレス決済を消費者が加盟店舗で使った時点でポイントが付与(あるいはその場で割引)されました。
しかしマイナポイントの場合は、申込時にあらかじめ連携したキャッシュレス決済サービス一つにしかポイントが付与されません。たとえば
- PayPay
- LINE Pay
- ファミペイ
など複数の決済手段を使える状況でも、ポイントが貯まるのはいずれか一つなので選択を行う必要があります。
上限の5,000円いっぱいまでもらえるよう、普段からよくお買い物に使うサービスを選んだほうがお得でしょう。
参加できる国民の上限が、4000万人までと決まっている
マイナポイント事業に参加できる国民の上限は、決まっています。
これは政府が予算を2,000億円に設定しているからで、付与上限の5,000円で割ると4,000万人となるからです。マイナンバーカードを1億人以上いる国民全体に普及させたいというのが政府の本音でしょうが、予算は限られています。
「マイナポイントでお得にお買い物をしたい」という方は、早めに申し込んだほうが安心です。ただし現時点では枠がいっぱいまで埋まっているという情報は出ていないので、状況を判断しながらどのタイミングで申し込んで利用するか決めるのもありでしょう。
ポイント付与の時期やポイントの有効期限などは、各決済事業者による
マイナポイントを実際にユーザーへ付与するのは、各キャッシュレス決済サービスを提供している事業者です。事業者ごとにポイントの性質は異なるので、マイナポイント施策で付与されたポイントがいつ付与されて、またいつまで使えるのかはまちまちになっています。
各決済サービスの公式ホームページで、付与タイミングや有効期限を確認しておきましょう。ちなみに、
- 決済から2ヶ月以内にポイントを付与する
- ポイント有効期限は付与から最低3ヶ月
というのは最低限保証されています。
一度決済サービスを紐付けると、変更ができない
マイナポイントでポイントが貯まる決済サービスは一つまでですが、一度マイナンバーカードに紐づける決済サービスを選ぶと変更はできません。たとえば、
- 2020年9月1日から12月31日まではPayPay
- 2021年1月1日から3月31日まではLINE Pay
というように、ポイントを付与したい決済サービスを分けながら使うことはできないので注意してください。
マイナポイントの申し込み方法
ここからは、マイナポイントの申し込み方法を分かりやすくご紹介していきます。
- マイナンバーカードを取得する
- マイナンバーカードを手元に用意し、指定の方法でマイキーIDを発行する
- キャッシュレス決済サービスを選び、申し込みを完了させる
1.マイナンバーカードを取得する
まずは、マイナンバーカードを取得しましょう。すでに持っている場合は、ステップ2へ進んでください。
- スマホから顔写真を撮影して、専用Webサイトにアップロードする
- パソコンからスマホと同じように、専用Webサイトに顔写真をアップロードする
- 証明用写真機から、顔写真を撮影して送信する
- 郵便に交付申請書を投函し、申請を行う
といった方法があります。
スマホかパソコンから手続きしたほうが、楽でしょう。
2.マイナンバーカードを手元に用意し、指定の方法でマイキーIDを発行する
次にマイナンバーカードを手元に用意し、指定の方法でマイキーIDを発行します。
- スマホまたはパソコンから専用サイトにアクセスして、マイナンバーカードを読み込む
- 市区町村窓口といった機関で、直接申込みを行う
といった方法に加えて、最近では
- コンビニや家電量販店などに設置してある専用端末から申し込みを行う
という方法も追加されました。
好きな方法で、申し込みを行いましょう。
3.キャッシュレス決済サービスを選び、申し込みを完了させる
最後にマイナポイントを貯めたい決済サービスを一覧から選択し、マイナンバーカードと紐づけます。9月1日以降もできますが、今の内に申し込んでいつでも使えるようにしておくと楽です。
まとめ
今回はマイナポイントとは何か、そしてそのメリットや注意点、実際の手続き方法などをご紹介してきました。
マイナンバーカードを用意する手間はありますが、「上限5,000円分のポイント+決済事業者独自のキャンペーン」でのポイント付与が行われるマイナポイント事業は大変お得です。2020年9月1日~2021年3月31日までの限定なので、ぜひチャンスを逃さずポイントを貯めてみてください。
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